英語の新聞の見出しや、論文、本、歌・曲のタイトルでは、よく冠詞が省略されて、名詞が無冠詞状態になっていることがあります。
今回は、論文や本、歌・曲のタイトル、新聞の見出しなどで、英語冠詞は省略するべきなのか、もしそうならどんなルールがあるのか、お話します。
ルールは無い
私が衝撃を受けた歌のタイトルに、
Boy Meets Girl
があります。初めてこのタイトルを見たとき、冠詞aが抜けてる!と思いました。あるいは複数形になるんじゃないの?とか。
で、この英文法は間違ってる、と結論づけました。しかし歌とか音楽のようなアート系って、世間一般には理解しがたいし、わざと世間に刃向かうことをするのが仕事だから、英文法が間違っているのも、わざとそうしているんだろうな。そんなふうに理解しました。
とにかく学校で習ったことと違うことを見ると、何とか自分の中で理由を考え、納得しないと気が済みませんでした。
かなり外れてしまいましたが、上記のタイトルは、間違っているというより、冠詞を省略しているだけです。
A boy meets a girl
冠詞aが省略されている。それだけのことです。
さて前置きが長くなりましたが、この英語冠詞を省略するとき、何か英文法上のルールはあるのでしょうか。
答えは、特に無い。省略しなければいけないというルールは無いし、省略するとしてもその場合のルールは特には無い。
この冠詞は省略OKで、こういうときは省略できない、なんてルールはありません。
大学生のとき、ジャーナリズム学専攻で、記事のタイトルや本文の書き方を学びましたが、冠詞省略のルールなんてありませんでした。
ただ、気をつけたいことは、タイトルや見出しにおいて、その冠詞を省略すると意味が???になってしまうようなら、省略はしない方がいいでしょう。
なぜ冠詞が省略されるのか
ではなぜ新聞の見出しや、論文、本、歌・曲のタイトルでは、英語冠詞が省略されるのでしょうか。
見出しやタイトルは、いわば人の顔です。覚えてもらうためにも、バッと見て、印象的であることが重要です。そのためにはできるだけ文字数や単語数は少ない方がいいでしょう。長くすることで印象づけるという手法も、歌・曲のタイトルではアリかもしれません。しかし論文や本、新聞の見出しの場合は、何がかかれてあるのか、ある程度理解してもらうことが大事です。そういった点から、長いタイトルや見出しより、できるだけ短いものの方がいいのです。
そして特に新聞の見出しの場合、スペースや文字数が限られています。またブログをしている方ならお分かりでしょうが、ブログ記事を書くとき記事タイトルが長すぎると、グーグル的によろしくありません。
ですからこのようなとき、どうしたらいいのか。その解決策が省略することで、省略しても意味が通じる冠詞などが、省略対象になります。
タイトルは著者のもの
もしあなたが英語で論文を書いていて、タイトルの冠詞についてどうするか考えているのなら、アドバイスは一つ。
分かり易ければ、好きなようにすればいい。
タイトルは、あなたがつけるべきもの。作品の一部です。冠詞有る無しは、自由にすればいいのです。冠詞を省略した方が分かり易いかもしれませんし、冠詞は省略しない方が分かり易いかもしれません。また、冠詞を省略した方がインパクトがあるかもしれませんし、省略しない方がインパクトがあるかもしれません。
まとめ
個人的には、論文のタイトルで、冠詞を省略しません。する必要が無いからです。もちろんこれは私個人の見解で、人それぞれです。
繰り返しますが、分かり易いのが一番だと思っています。
新聞の見出しや、論文、本、歌・曲のタイトルで、英語冠詞の省略はすべきか、するならルールはあるのかについてお話しました。