takeは、英語の動詞の中で使用頻度が高いわりには、日本人にとってはそれを使いこなすのが難しい単語です。
takeの意味を辞書で調べると「持って行く、取る」とありますが、持っていったり、取る対象が、目に見える物体だけでなく、抽象的で目に見えないことだったりもするので、理解が難しいです。
今回は、takeという英語動詞の使い方で最も基本的な、目に見える物体をtakeする場合について、解説します。
takeの基本
中学生のときtakeという英語の動詞を習いました。そのときは単に目に見える物を「持って行く」というふうに理解したと思います。
居間でお茶を飲みながらテレビを観ていたら、母親が、飲み終わったら湯のみを台所へ持っていけと言う。
Take your tea cup after drinking.
雨が降りそうだから、傘を持って行けと母親が言う。
Take your umbrella with you.
で、傘を持ち出したら、姉がここにあった私の傘、どこに行ったの?母親が、沙羅がさっき持って行った。
姉: Where is my umbrella?
母: Sarah took it with her.
姉が仕方なく、だったらお母さんの傘を持って行くと、母親のを持って出かけた。
姉: Well, I'll take yours, mom.
takeを目に見える物体と結びつけて、その物体を「持って行く」という意味で、分かり易いと思います。
A、B、C...どれにする?<
日本語では「選ぶ」に近いような使い方を、takeを使い表現します。
レストランでランチスペシャルを食べたら、ウェイトレスが、食後にコーヒーか新茶のサービスがあるという。どちらにするか尋かれて、
I'll take coffee.
コーヒーを選んだあなた。このときtakeを使います。
「選ぶ」というと、chooseが思い浮かびますが、この状況ではtakeがふさわしいです。もちろんchooseでも十分通じますけどね。
違いとしては、takeを使うと、ウェイトレスがコーヒーか新茶かどちらにするか尋かれて、特に深く考えず、コーヒーと答えた。食後はいつもコーヒーと決まっている。
chooseを使うと、コーヒーか新茶か考えて選んだ。選んだ分、そこには何か考えがあった。例えば普段お茶を飲むけど、ここのレストランはコーヒーがおいしいって評判だから、ここはコーヒーにしようかなとか。普段はコーヒーを飲むけど、昨日の定期検診で医者からもっとお茶を飲むように指導された、今日からコーヒーは控えようと思う。だからお茶にしよう。
ここまで深く考えて食後の飲み物を決める人はいないと思うので、takeを使うのが適当かと思います。
まとめ
中学校で初めてtakeを習ったときは、上記のように目に見える物体を「取る、持って行く」と覚えました。これがtakeの最も基本的な使い方で、理解しやすい部分だと思います。
次回は目に見えない物や事柄をtakeする場合について、解説します。
takeとbringの意味や文法の違いについては、
↓ ↓ ↓
「「take」と「bring」の使い分け|英語動詞」