今日はとってもよく使われる動詞likeを使った表現について、お話したいと思います。
「〜するのが好き」という意味で、動詞likeを使い、
like doing
like to do
助動詞バージョンと不定詞バージョンを習いました。さてこの二つの表現、両方とも「〜するのが好き」という意味ですが、ニュアンスや使い方が微妙に違います。この違いについて、学校で教わった覚えがないような気がします。
詳しくみてみましょう。
趣味や実際にやっていること、like doing
好きなことで、実際にやっていること、つまり趣味。
魚釣りが好きで、毎週末近くの海へ行って魚釣りをしている。
like fishing
毎日3キロ、趣味と健康のためジョギングをしている。
like jogging
幼い頃習っていたピアノを、今でも一日20分は弾いている。
like playing the piano
料理が好きで、毎日の夕食作りは楽しい時間。
like cooking
このように、助動詞を伴うlike doingは、それをするのが好きで、趣味で、実際に定期的にしていることです。毎日かもしれませんし、週に数回かもしれませんし、毎月第一日曜日かもしれませんが、継続的に、定期的に、していること。
ただ好きなだけ、like to do
一方で、不定詞バージョンのlike to doは、ただ好きなだけで、必ずしも行動が伴っているわけではありません。ま、時間があったら、機会があったら、その内挑戦してみたいと思う。または、その行為が好きかどうか聞かれて、「嫌いではない、好きだよ」。そんな感じです。
I like to cook.
料理をするのは好きだけど、だからといって毎日料理をしているとは限らない。毎日仕事で帰宅が遅く、ついコンビニや外食で済ませがち。週末も仕事が入ることが多く、ピザデリバリーやコンビニが自分の味方。料理するのは好きだから、もしまとまった休みが取れたら、料理したいな。そんな感じ。実際には料理をしているわけではありません。
I like to hike.
友達がハイキングにハマってて、私もアウトドアは好きな方だから、アウトドア好きの彼氏ができたら、週末はハイキングに行こう。 そんな感じ。実際に週末にハイキングに出かけているわけではありません。
比べてみると
友達で集まったとき、運動は健康に良いという話題になりました。どんな運動が好きかという質問になり、一人一人順番に答えていきました。
そこで気づいたことが。
I like to walk.
I like to swim.
I like to play tennis.
I like jogging.
いろんな運動が出てきました。よく知っている友達ばかりだったので、実際に定期的に運動をしているかどうかも知っていました。で、実際に運動をしている人は、助動詞バージョンのlike doingを使って話しているのに対し、運動をしていない人は、不定詞バージョンのlike to doを使っていました。ほとんどの人が、不定詞バージョンでした。
ウォーキングをするのは好き、泳ぐのは好き、テニスをするのは好き。でも実際しているかどうかとなると、話は別。時間があったら、機会があったら、一緒にプレーしてくれる人が見つかったら、やってみたいわね。という感じです。
元軍隊の友達は、毎日バリバリに体を鍛えています。彼女は助動詞バージョンlike dongで話していました。
まとめ
同じ好きでも、行動を伴うかどうか、実際にやっているかどうかで、助動詞バージョンlike doingか、不定詞バージョンlike to doに分かれます。
先程の運動の質問で、あなたは
like doing
like to do
どちらで答えますか?
以上、「〜するのが好き」を意味する、助動詞バージョンlike doingと不定詞バージョンlike to doの違いと使い分けについて、説明しました。