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英語冠詞File8:「Japanese people」と「the Japanese」の違い

「日本人」と英語で言うとき、国名の形容詞に人peopleをつけてJapanese people、または英語の冠詞theを用いて、the Japaneseと言う、と学校で習ったし参考しにも書いてあります。

Japanese peopleもthe Japaneseも、一見どちらも同じように「日本人」という意味で使われて、どちらでもいいような気がします。

しかしそれには物申したいです。

今回は、「~人」の英語表現と、冠詞theの関係を解説します。

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日本人の違い?

「〜人」と英語で言うとき、2つの方法を習いました。

  1. 地名の形容詞形 + 人という意味のpeople
    例)Japanese people、Iranian people
  2. 英語の冠詞the + 国名や地名の形容詞形
    例)the Japanese、the Chinese

しかしこの二つの違いや使い分けを習った記憶はありませんし、あまり参考書でも詳しく説明されていないように思えます。

とても重要なのに。

この違いの裏には、実は偏見や差別や傲慢や、そういったethnocentric民族第一主義的な考えが、見え隠れするのです。

日本人はみんな同じ

実はJapanese peopleとthe Japaneseの違いって何だろうって、その違いを知るまで不思議だったんです。

というのも、大学の教科書や論文で、「日本人」と意味するとき、あまり"the Japanese"と表記されているのを見たことがなかったからです。

でも全く耳にしたこともなければ、目にしたこともないかというと、そういうわけでもない。

Japanese peopleというふうに、「地名の形容詞形 + people」は、peopleが使ってあるように、人々を意味します。peopleは2人以上の複数の人たちを意味します。人が複数いて、そこには背の高い日本人、眼鏡をかけた日本人、髪が長い日本人、眠たそうな日本人、など、様々な人たちがいる。実際外を歩くと、いろんな人を見ますよね。年齢、髪型、性別、服装、背の高さ、みんな違います。そんなふうに日本人といえど、いろんな人がいて、その違いも含めて、「日本人 - Japanese people」。

一方、the Japanse とは、そういう様々な、いろんな人々とか、人々の違いとか、一切無視して、日本人を一まとめにしているのです。

冠詞theは、多くあるものを一まとめにして、他のものと区切るという役割があります。

テレビニュースで東京が映し出されたとき、そこに映っている何百人という日本人が、横断歩道を一気に渡る様子を見て、

The Japanese are short. 日本人って背が低いよね。

とアメリカ人が言ったとします。もちろんテレビに映っている日本人の中には背が高い人も低い人もいたでしょう。子供なら背が低くて当たり前です。

とにかくそういった個々の違いは無視して、パッと見た目、あるいは偏見。そういったものが、言った人の心の中にあるのです。

私が大学時代に体験したことですが、ある教授のクラスを取ったときのことです。私はアメリカ人の学生には英語力では劣るので、それをカバーするために必死で勉強しました。教授によくその日の授業内容だけでなく、次回の授業内容についても質問しました。いつもそういうふうにして、予習復習をしていたので、その教授のときも同じように、質問をしたのでした。するとその教授、私に、

これだから日本人はいやなんだよ、まったく。

そんな意味の英語を、the Japaneseを用いて言ったのです。

要するに、日本人の、先のことまできちきちっと決めないと気が済まない性格が、気に入らなかったのでした。後から他の留学生に、その教授は人種差別で有名だということを聞かされ、納得しました。

the Japaneseの裏にあるもの

このように、the Japaneseと言う人は、まったくもって日本人をみんな一緒、ひとくくりにしていて、個々のことなんて全く無視。ステレオタイプを言うとき、the Japanese を使うとぴったりです。

しかしここで一つ疑問が。

the Americans とは言わないんです。

アメリカ人の前に、冠詞theはない。

なぜか。

それは他民族国家であることに、誇りを持っているから。傲慢的にね。

diversity
melting pot

そんな違いを強調し、それが大事なんだ、そして自分たちはその違いを受け入れ尊重している。だからアメリカにはいろんな人がいる。性別、人種、年齢、文化、違いがあって、「アメリカ人はこうだ」というふうに、ひとくくりにされては困る。

そういう傲慢さが、裏にあるのです。だからこそ、the Japaneseとあの教授は平気で私に言うのに、決して自分たちをthe Americansとは言いません。

最後に

Japanese people
the Japanese

同じ「日本人」を意味する言い方として習いましたが、実はこんな怖い裏があったのです。

世界中どこへ行っても、このような差別や偏見はあるものですよね。悲しいことですが。

ですから「〜人」と英語で言うときは、

地名の形容詞形 + people

の形で言いましょう。

以上、「~人」と英語で言うとき、冠詞theをつけるのか、the JapaneseとJapanese peopleの違いと使い分けについて、説明しました。

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