自分の望みや夢、思いを誰かに託すことって、何だか壮絶な英語表現ですが、こういうことが最近起こって、これを英語で何と言うのか解説しようと思いました。
今回は、英語で
「望みを託す」
「夢を託す」
「思いを託す」
です。
日常生活で、そんなこと言う?と思われるかもしれませんが、案外使える表現だと思います。
夢や望みを託す
ネットで「夢を託す」「英語で」のキーワードで検索すると、entrust という、信託会社の名前のような単語が出てきます。
これはこれで間違っていないのでしょうが、オススメはinvestを使って、
invest my dream
investは「投資する」で、お金や時間を投資するときにも使う動詞です。
dreamは皆さんご存知「夢」。
つまり「夢を託す」とは、自分の夢を投資することです。
「望みを託す」も同じことで、
invest my hope
自分の望みを投資すること。
誰かに夢や望みを託すのであれば、inを付けて、
I invest my dream in my child.
子供に自分の夢を託す
inの後は、人でなくても、ものや事柄でもOKです。
ヒラリー・クリントンに、自分の夢と望みを託した人たち
「望みを託す」「夢を託す」の例として、2016年のアメリカ大統領選挙で破れたヒラリー・クリントン氏の、選挙後の演説から抜粋します。
大勢の支持者を前に、選挙に破れた悔しさやその他の複雑な思いを抱えながらも、堂々と演説するヒラリー氏の言葉です。
あなた方の代表に選ばれたのは、私の人生で最も光栄なことの一つ。あなた方がどれだけカッガリしたのか、分かっています。私だって同じ。自分の望みや夢を託した、何千万人というアメリカ人も、同じ気持ち。
私はこの演説をテレビで見ていて、ヒラリー氏を指示する女性たちが涙を流しながら、ヒラリー氏の演説を聞いている様子が移し出されました。そしてそれを解説するリポーターが、彼女たちについて、
Those women invested their dreams.
女性たちは、自分たちの夢を託した
とリポートしていて、何だか泣けました。
ちょっと政治的になってしまいますが、オバマ大統領が選ばれたときは、きっと大勢の黒人の人たちが、自分らの夢を託したと思います。
思いを託す
「思いを託す」ときも、investを使います。
よく使われるフレーズとして、be emotionally investedが挙げられます。例えば
You are emotionally invested.
最近私はすっかり、I'm emotionally investedな状態なのです。
とある人物の就職支援をしていて、仕事としてやっていたのが、いつの間にかすっかり姉心。もうお金なんてどうでもいい。この人が希望する仕事に就くことができるのであれば、私は何でもする。
仕事ですから、そんな感情を入れてはいけないのでしょうが、この人が仕事に就くために、私が支援し始めて1年近く。すっかり深入りしてしまいました。
私はこの人が希望する仕事に就くために、一生懸命なのを側で見ていて知っているので、いろんな思いがあるんです。一度挑戦して、採用されなくて、また挑戦している最中で、その人のことを励ましたり、ときには叱咤したり。
本当に、I'm emotionally invested in this young man.
ガンバレ青年!ガンバレ弟よ!という気持ちで、支援しています。
まとめ
みなさんも、例えば身近なところで、子供に夢を託すことってありませんか?あるいは自分の親が若い頃、果たせなかった夢を、自分に託したり。
My mother invested her dream in me.
結構使える英語フレーズですので、ぜひ実際に使ってみてください。
以上、「望みを託す」「夢を託す」「思いを託す」は英語では、望みや夢、思いをinvest 投資すること、その使い方や意味を解説しました。