外出できない日々が続いて、家におこもり状態が続きますね。
「家」を表す英単語は、みなさんご存知homeやhouseです。よく使われる英単語ですよね。
今回は、これらお馴染みの英単語homeとhouseに前置詞atを伴って、
at home
at my house
どちらも「家に、自宅に」という意味ですが、やっぱり違いがあるんです。詳しく解説します。
主語の人の家at home
stay homeとstay at homeの違いについて、説明しましたように、前置詞atを伴うと、自宅という一つの場所を意味します。家庭とか家族がいる温かくて人のつながりがあって…、というような要素より、単なる場所という要素が強くなります。
このようにat homeは自宅という場所を指すに過ぎませんが、誰の家なのか、ということがちょっとポイントになります。
自宅、自分の家、つまり主語の人の家。homeに冠詞が無いので、主語と同じ人になります。
Chris is at home.
homeとは、クリス自身の家のことで、クリスはクリスの(自分の)家にいるということになります。つまり自宅。友達の家ではなく、おばあちゃんの家ではなく、クリスの家にクリスはいる。
ちょっと話は逸れますが、この文章では、クリスは家の中にいるとは限りません。どちらかというと、クリスが玄関のドアの前に立っている姿を、パッと想像します。家の中というより、家の外側で玄関口の所。
Edward had dinner at home.
エドワードは、ディナーをエドワードの家で食べた。つまり自宅で食べた。homeは、エドワードの家を指します。
at home では、主語の人の家を意味するのです。
他人に言うとき、at my house
一方、at my houseとは、誰か他の人に場所の提案したりするときなどに、使います。myが意味的にも発音でも、強調されるのです。
Let’s meet at my house.
僕の家で落ち合おう。
この文を読むときは、myにアクセントを置きます。シチュエーションとしては、どこで待ち合わせしようかと話し合っていて、じゃあ僕の家で、とあなたが提案。Aさんの家でもない、Bさんの家でもない、僕の家で、待ち合わせしよう。このようにいくつか選択がある中で、「僕の家」で会おうと、あなたは人に言っている、提案しているのです。
誰か他の人に言うことが前提なので、主語の人の家とは限りません。
文法的にもちろんmyだけでなく、hisになったりherになったり、Mike’sになったりします。
比べてみると
上記のシチュエーションで、
Let’s meet at my house.
というところを
Let’s meet at home.
だと、状況が変わってきます。あなたは人とどこで待ち合わせするか話合っているのですが、話し合っている相手が、家族とかシェアメイトとか、一緒に住んでいる人。例えば、今夜、駅前のレストランで食事をすることになった。あなたは自宅勤務。妻は駅の近くで働いている。大学生の長女は、今日の午後は自宅近くのコンビニでバイト。高校生の息子は、その駅から通学している。で、あなたが、「じゃあどこで待ち合わせしようか。駅で?レストランで?それとも自宅で?じゃあ自宅で一旦集まって、それからみんなでレストランへ行こう」。この場合のat homeとは自宅、つまり話し合っている人全員にとっての自宅ということになると、話し合っている人たちは、あなたと同じ屋根の下に住んでいる人たちということになります。
すると大学生の長女が、彼氏も食事に連れていきたいと言い出し、高校生の息子も友達を誘いたいと言い出しました。あなたは長女の彼氏や息子の友達に連絡し、
Let’s meet at my house.
と伝えます。他の人へ言うことが前提のat my houseで、自分の家で会おうということを言っているわけです。
先程の例文で、
Edward had dinner at home.
エドワードは自宅でディナーを食べた。
もしこれがat his houseになって、
Edward had dinner at his house.
となると、なんとなくhisがとても強調されているようにみえて、他のどこでもない、彼の家でというような、なんだかその部分に強い意味があるのかな、と思ってしまいます。
at homeの場合は、「あ、エドワードは自宅で夕食済ませたんだ。彼のこと、夕食に誘おうと思ったけど…。まあ、また誘うよ」というような、サラッとした感じ。at his houseだと、「え〜、今日エドワードを夕食に誘ったのに、私との約束すっぽかして、自分の家で食べたの?」とか、「あなた、エドワードをレストランで見かけたですって?いいえ、エドワードは自分の家で、夕食を食べました。変なこと言わないように」とか。「自分の家で」ということに、何か意味がある感じ。でも、文法的に間違いではありません。
もしこれが、
Edward had dinner at my house.
であれば、「エドワードは私の家で夕食を食べた」となり、myが強調されるのも、文脈上分かります。エドワードが夕食を食べたという行為以上に、例えばエドワードを夕食に招待したとか、エドワードが遂に私の家に来てくれたとか、何か意味があるのかなと推測できます。
まとめ
houseとhomeという英単語は、中学校で習うような難易度の低い英単語ですが、奥が深いですね。
以上、at homeとat my houseの意味の違いと、どのように使い分けるのか、説明しました。