continue「続ける」という動詞には、不定詞to doが続く、というふうに学校で習いました。で、これは決まった言い方なんだと思っていたら、ある日、continue doingという形を使っているアメリカ人が。しかもそれは私のESLの先生、つまり英語の先生。
思わず、「それって、間違ってるんじゃ?」とその先生に向かって言ってしまいました。
いえ、いえ、間違っていませんでした。
今回は、continueに助動詞がついた場合と不定詞がついた場合の、意味の違いについてお話します。
一回中断したことを再開する、to do
学校で習った形、不定詞をつけて、
continue to do
これは、やっていたことを一旦中断して、再開することを意味します。
公園をジョギングをしていて疲れたので、ベンチに座って一休み。さ、またジョギングしよう。
I continue to jog.
宿題をしていたら、お母さんが、夕飯ができたから食べなさい。食事を済ませて、さあ、途中だった宿題をしよう。
I continue to do homework.
一旦中断したことをまたやる。で、この中断時間は、短めです。長期間ではありません。
continueという動詞は、中断するにせよ、一定の継続性があるのです。
ずっとし続ける、continue doing
やっていることをずっとし続けるとき、助動詞を伴ってcontinue doingです。
ジョギングをしていて疲れたから、今日はこれで終わろうか、いやもちょっと頑張ろう。このままあと数分でいいから、ジョギングを続けよう。
continue jogging
テスト勉強はさすがに大変、疲れる。ちょっと休憩しようかな。いや、あともう10ページ頑張ろう。
continue studying
中断したり、途中で止めたりしないで、し続けるときに、continue doingです。
continueと継続性
continueという動詞は、中断したとしても、一定の継続性があることを意味します。しかしこれがちょっと曲者です。継続と言いましても、時間的な継続ではなく、ある行為を繰り返し繰り返し続ける。毎日とか毎週とか、繰り返し、繰り返し。
私は、5年間も英語を勉強し続けている。そんな場合、5年前から英語を勉強し始め、英会話教室に通ったり、英語の教科本で文法を学んだり、英語の映画を見たり、英単語を覚えたり。そんなことをし初めて、5年間という年月が経った。
このような、時間的継続は、完了形を用いて、
I’ve studied English for five years.
continue to studyは、毎日とか毎週、一定時間費やして、勉強という行為を繰り返し続けるという意味での継続性なのです。
まとめ
不定詞を伴うcontinue to doと、助動詞を伴なう continue doingは、意味が異なるだけで、どちらかが間違っている、というわけではありません。
違いを理解して、使い分けてくださいね。